お客様のお婆様が使われていたテーブルを譲り受け使いたいが、漆のテーブルで表面の状態が
よくないとのこと。 薬品で剥離をして漆を塗りなおす予定で大切なテーブルをお預かりしました。
見させていただくと漆でも『虫食い塗り』のような変わり塗を施したものでした。
剥離をすると模様が失われてしまうので、傷などを修復して上から塗装でコートする方法に切り替え
させていただきました。
テーブルの納品の時にソファーテーブルを作ってほしいとお話をいただきました。
お客様ご夫婦のご自宅はダークカラーを基調としたお部屋で、床や壁などは教会のような佇まい。
そして壁一面が黄色い本棚になっていて、鮮やかな黄色が注し色のゴシックモダンな雰囲気。
お使いのダイニングテーブルやテレビ台も個性的なので、シンプルなものより少し個性的な
ソファーテーブルを作らせていただくことに。
『美大生に戻ったような柔軟な思考』でデザイン。
サイドの脚の部分を大きさの違う板を交互に積み重ねて、その一つ一つにテクスチャーをつけ
視覚的にも触覚的にも面白いものに。
組みあげるイメージで置いてみる
天板を接ぎ合わせる
特殊な塗装を塗り重ねていくとこんな色、風合いに・・・
素材はお客様のダイニングテーブルと同じ無垢のナラ材に。
天板は虎斑(トラフ)の美しい部分を厳選した柾目を使用
天板面とサイドのテクスチャーの違いがとても美しい
お客様ご自宅にて。
ご夫婦で大学で心理学を教えているそうで、やわらかい雰囲気で元美容師の私がとても素敵だな
と感じるヘア&服装をしている奥様と、いつもにこにこして癒される優しい旦那様と、挨拶に足に
すりよってくる猫ちゃんと臆病な黒猫ちゃん2匹。
そんな素敵なご家族の家具を作らせて頂いたことに感謝します。ありがとうございました。
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